サーモグラフィーみたく



インスタントコーヒーの
カップを持つ手が
いつもより際立つ温もりに
少々敏感になる

それでも
冷涼な空気と結合したい一心で
ベランダに出るパーカーのコは
サーモグラフィーを通した画みたい

空気の薄さや
重さ
不均等な囁きみたく
迫ってくる冷たさ

木々の葉が色を変え始めた頃
混ざり合った具合が
サーモグラフィーみたく

心の何所かと
ベランダと彼女と
コーヒーカップと僕とで
サーモグラフィーみたく

そっと頬に触れたなら
サーモグラフィーみたく



 しぇる



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掘り出し物。’05年の9月か10月くらいに書き上げたもの。
poemclubに投稿したものの中でバックアップをとっていた作品も随時載せていこうかと思っています。
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by sheru19 | 2006-12-26 17:36 |  

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