オレンヂの崩壊


奏でれば奏でるほど
音ではなくなっていく段階
私の心とか、右腕とか
背中とか、左脚とかに絡まっていく思いは
白い雲が夕焼けに染まっていくように
そっと、分らなくなってしまったらいい
そして雲は風に流されてゆけ



声に出せば声に出すほど
言葉ではなくなっていく段階
いっそ唇を塞いでしまいたい
思いが世界のどこを巡って
誰かに辿りつくか想像するなど
あのオレンヂが崩壊した後の世界を作るみたく難しい
嘗ての肌のぬるさや
心音の意図、部屋の湿度を両手で手繰り寄せていく



見つめれば見つめるほど
世界とあなたが見れなくなっていく段階
ただ、糸を巻き続けて
ただ、オレンヂの崩壊を恐れて
同じような日々の羅列に
ため息をしている少女へ、僕から
「明くる日まるっきり世界が変わるっていることもあるんだよ」
雲が浮かんでいたとしても




 しぇる
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by sheru19 | 2007-01-10 22:57 |  

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