宇宙以外
2007年 09月 14日
マンションの23階
水洗トイレの水を流した
トイレットペーパーの行方なんて知れない
日が昇る前に家を出て
日が沈んでから帰ってくる
カーテンは閉めたままだから
いっそのこと地下23階の部屋が欲しい
地下室にひきこもる
時間などないから、僕が神になった気分だった
時間などないから、ここが宇宙以外に少し近くなった
神のホルマリン漬をオブジェにしよう
いつから世界はこれほど殺風景になって
理不尽なことが多く、孤独が居場所を失ったのだ
恒常的な愛と恒久的な孤独、どちらかを選べと言われら
もちろん後者を選んでもらいたいのに
「色のない孤独を想像したことはあるか?」
神のホルマリン漬にはそんなサブタイトルが付いていた
ふいに、死が眠りに形容されるから
自殺者が後を絶たないのだと感じた
僕が死んだら
地下23階に埋められるのだろうか
それとも、宇宙へ埋葬してくれるのだろうか
そんなものは遺された者の自己満足や悩みなのだろうと思って、僕は
意識を宇宙以外へ連れて行くのだ
by sheru19 | 2007-09-14 13:47 | 詩