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秋刀魚の季節がもうすぐ

関東・関西は残暑がまだ厳しいのだろうか。
盆も過ぎ、東北地方には秋の気配が近づいていると感じます。
日中の最高気温はそれでも、30℃近くにまで上がるのだけれど
朝・夕のひんやりした空気、昼過ぎの風と太陽の傾き、蝉の声がそろそろ落ち着いてきてそんな風に思います。

僕は8月生まれということもあるので夏は結構好き。
というか、夏以外の季節はなんだか塞ぎこんであれこれ考えてしまうので。

ただ夏といえばはっちゃける、テンションがあがる、というだけではなくて
先日ラジオで誰かが言っていたことと被るのだけれど戦火の匂いと線香の匂いがダブって、体験したわけではないけれど夏の陽炎のなかをオーバーラップしていく感じがする。
盆の頃、地元の北海道はこの東北地方の今時期くらいの気候だから余計もの悲しい。
墓地にすり抜ける秋風の感じ。
匂い。
匂いの記憶は鮮明だなあ、とつくづく思う。

墓参り、今年はまだしていない。
本当は盆に済ませるべきなんだろうけれど。
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by sheru19 | 2007-08-25 14:29 | 上の空言  

グッド・モーニング



わたしの耳がもっとよければなあ、と
答えない青空に再び別れを告げて
もともと喋るつもりはない夜空へ今夜も貢ぎにいく
いってらっしゃい
くらい言ったらどう?


わたしは「わたし」として愛された記憶はないのよ、と
無関心な部屋の空気に話しかける
入れ物なんだから仕方ないじゃない
諦めたように窓際に置いてある花瓶が口を挟む


ただいま
未だ低い空に呟く
答えないのは知ってるんだけど、言わせてよ
玄関で服を全部脱いでシャワールームへ向かう
鏡に映った女は当然
わたしじゃないのよ
鏡が作った わたしと正反対の絵なのよ
鏡を割ろうとする前に耐え難い吐き気に襲われるのだ
そんな毎朝


グッドモーニングだなんて
どれだけ思いやりがない言葉かしら
わたしの朝は胃液とともにやってくるっていうのに


濡れた肌は拭かないで裸でベランダに出る
さっきよりおそらく少しは高くなった空
できるならあなた、止まってちょうだい
そうして再び言う、ただいま
あなたの表情は変わらない、横に伸びたままで朝陽が眩しい
仕方ないから言う、グッドモーニング
そうしたら、どこかで小鳥が微かに鳴いて
あなたは表情を変えないで、また少し高くなる
ベランダの下の道路を自転車が通って
犬が車道を渡る
今日が動く
が、返答はなくて今朝も
わたしの耳がもっとよければなあ、と
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by sheru19 | 2007-08-18 22:51 |  

イン・ラブ



呼吸は苦しいが しなければならなかった

沈んでゆく身体は 思いの外軽やかだった

私の目に映るのはブルー

意識の果にあるのもブルー

壁にかけられた淡い色の花の絵は

家を出るときに忘れてきたのだ

口をかたくふさいで 昨日とあなたを忘れた頃には

私は 丘の上で深呼吸をしているのだ

それは 日常のようでまた 私のからだが途絶えた後のよう





青空を吸い込み続けながら 朽ちたい

あたたかい海の規則的な冷たさのなかで果てたい

死は暗く重く また 愛も暗く思い

「冷たい」と呟いただろうか

いや 唇はあかく 血液はぬるい
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by sheru19 | 2007-08-10 09:54 |